
プロ機材と言うこと

プロ機材というのはやはり「何かしら」のオーラというか雰囲気を醸すのだろう、このマシンは現役のデリバリーマシン。諸処に無駄がない上に、メンテ性、耐久性を考えてパーツをチョイスしている。以前の仕様はSTIレバーを装着されたTOYOのクロモリロード、これを敢えて7700系のWレバーに戻すことにはそれなりの理由がある。やはりデリバリーマシンというのはデリバリー中に電柱や道路の柵にマシンを引っかけることが多い、クラッシュも多いからSTIレバーのような先端突起に機能集中している精密機構は故障率高く、尚かつSTIレバー内でワイヤのタイコの根本からワイヤが破断したらその日は変速無しのデリバリーを強いられることになる(自分自身メッセンジャー時代STIレバーは3回交換している)
事実交換前に装着されていた105STIレバーはトップキャップが完全に損傷して落下、STI自体のシステムにかなり遊びが発生して、デジタルなシフトタッチが無くなっていた所を見ると、単純な機構ほど長持ちするというのは正しい考え、結果wレバーやバーエンドコントローラーにシフトしていく思考ルーチンはプロならではのもの。因みに多数のクラッシュがあったようでヘッドアングルが変わってしまっているのは愛嬌

残念なのは7700グレードでブレーキレバーがアッセンブルされてない点なのだが、STIレバーに対して確実にレバータッチが向上する上に、重量的にもかなりのメリットが見込めるのが良い。実測では300グラムに満たないが、バー先端の重量物の軽減はハンドリングに非常に大きな影響を与える物である、実際レコードのエルゴパワーレバーがカーボン化したのはそういった意味合いが強い。
タッチの面から言えば、これはSTIレバーとエアロブレーキレバーのタッチの違いは明らかに次元が違う。ソリッドなタッチはやはりエアロタイプに軍配が上がるのは仕方のないこと。ブラケットの形状もSTIレバーや、エルゴパワーレバーは大きくなりがちで、手の比較的小さい東洋人はエアロタイプの方が向いているのかも知れない。
プロのロ−ド選手も左手フロントブレーキのワイヤ取り回しにすることで左のブレーキレバーをエアロブレーキレバーに交換するケースが以前は見られた。右手リアブレーキレバーは9Sの変速の利便性を考慮し、STIレバーを使用する選手が多いが、特異な例として旧サンツアーのコマンドシフトと言われるパーツを使いエアロレバー+手元変速を実現する選手もいるくらいである。
それくらい軽量であることと堅牢であることは、自転車にとって必要なこと、特に耐久性やワイヤ交換の利便性はデリバリー車にとって非常に重要なポイントで、この修理時間の短縮によって1日の売り上げが変わる位なのである。

ホイールはリジダのリム+#14のプレーンゲージで組まれている。ホイール周りだけは全く妥協の出来ない点で、ホイールトラブルは直タイムロス若しくは業務終了に繋がる関係上、耐久性を考えるとこのチョイスが必須、「折れない、歪まない、曲がらない」が鉄則なのはプロロードもデリバリー車もおなじだが、デリバリー車の方が耐久性故に多少重量に目をつぶるのかも知れない。タイヤは耐パンク性に定評のあるミシュランの物、デリバリーの最多トラブルはやはりパンク、リカバリーが早いことも重要だが、パンクしなければしない方が良いので、タイヤの耐パンク性は非常に重要なのだ。事実サイドカーカスの耐久性は他メーカーとは比較にならないくらい強く、コストパフォーマンスを考えてもこのチョイスは良い

フレームの諸処に刻まれた傷の数々、前述したとおりデリバリ車は1日の中で駐輪回数が非常に多くスタンドは装着していないため自ずとこうなってしまう。
