所謂コンパクトクランク様という現象

いよいよコンパクトクランクに注目度がアップしてきた今まではPCD(ギア取り付けピッチ)の限界から38T以下は難しかったが「おお、やっとそういうクランクが出てきたか!」って感じ。…MTB用ではあったんだけどロードにMTBのクランクってのも…ねえ(^^;;

写真のクランクはTAのベガライト、クランク長もコンパクトで165mm、設定ギアは48-34Tだ!ほかにもスギノやストロングライトFSAなんかでも続々リリースをしてきているからこの分野は要チェック。 それより何より、何で今までこのクランクが注目されなかったのか?っていうハナシのが有るのだが、通常の130PCDのクランクも48-38Tっていう低レシオが実現できるのに町中で多く見かける歯数は53-39Tか52-42Tだ。大体がそれにリア25Tとか27Tっていう仰々しいスプロケットをフル活用して走ってるわけなのだがそういうマシンに限ってトップ側4枚は全然すり減っていない(=ギア比が高すぎて使えない)

「無駄が多いなあ…」って感じなんだが、当然チェンとリアメカに多大な負荷をかけまくって走ってるわけで、しまいにはリプレスエンドがストレスに負けて内側にはいってリアメカの動作不良とかチェンピンがスカスカになって破断なんてのもありそうだ。

改造日記でも前述したが踏めない&使わないギアはいらないし、


小さい=軽いっていう法則はクランク&リアスプロケにも適用される

=適宜なギア比が実現できるなおかつ軽い

=俺様TUEEEEEE!
…ってことになるわけだな。


どこぞのレースに出るから云々とか、しっかりロードをロードとして乗りこなしてるって言うヒトは、エンジン(=ライダー)チューン(=トレーニング≠慣れている)されてるわけだし52-42Tも踏めるんだけどね? ストップ&ゴーの多い移動手段とかサイクリングに使うのにそんなギア踏めませーん、ってか使えません(笑)
∵(何故ならば…ですよ?)走行速度が遅いんですもの…レーサーってガムシャラにがんがん踏むと疲れるし尚かつ遅い乗り物だからね…重いギア比でスムースに回せるならそれはそれですごい事なんだが(^^;;
(追記:女性とか子供のロードバイクにもこの手は非常に有効で、トルクの細いライダーにはむしろ低レシオがベターなのだ)

んで…メーカーが出した回答がこれだ「フロント3枚」オイオイ(^^;;…いろんなメーカーががんばってQファクター減らす努力してんのに何でインナー1枚分のQファクター増やすかなあ?付け加えればインナーの歯&取り付けボルト&ねじ穴を付けるためにクランクに盛った鋼材&伸びた分のBBシャフト…それは重くなるじゃんよ?…_| ̄|○
通常のギアに30T追加したってねえ?そのギアを都内じゃまず使わないし…フロントトリプルのレーサーってインナーギアピカピカなものが多いのもポイント。

まあ、ハナシを大元に戻そう。48-34Tを付けるにはそれなりの訳がある

・一つに適正レシオの実現、アウター48Tは都内をビギナーや非トレーニング系ローディーが巡航をするのに実は最適だ。同じ12-25Tのセミワイドスプロケットを使ったとするとギア比が4〜1.92、52Tを使うと4.33〜2.08になる。
まあ単純な割り算だし、「なーんだたった0.3しかかわらんじゃんよ?」なんて話も出そうだが、実際乗ってみると雲泥の差。
48Tを付ける事で、バイクへの負担、ライダーへの負担どれもこれも減っていく。
リリースされるクランクの多くがOCTAリンクじゃないのは致し方ないが、正直クランク周りの剛性云々なんて言ってもそれはペダルを蹴りつける『トルクのぶっとーい』プロライダーの必要性で、綺麗なペダリングでクランクをスムースに回転させてやる方が負担が少ないし、疲れない…それはニュートン先生の申し子って言うことだね(^^

・もう一つは軽量化、ギア板もスプロケットも小さくできる事で当然軽くなるしフロントトリプルから移行すればリアメカも小さくできる=なんつうかいい事ずくめである。いろんなメーカーが血肉の思いでUCIの規定重量すら割り込む努力してんのに 重くする理由が見つかりません(笑) ちなみに写真のクランクセット+BBこの状態で新デュラより50g重い、まあ50gなら…ほかで相殺できるかなって感じだ。

・も一つオマケ…インナー34Tはヒルクライムのスペシャルギアとして捕らえていい、都内じゃまず使わないだろうし、フロントトリプル+ミドルゲージのリアメカ使っても、インナーにギアを落とすと変速の切れが悪い。その分インナー34T+ショートゲージのリアメカだと変速の切れもいいわけだ。
実はロード用のリアメカはロードのスプロケットにあわせて設計してるから、27T以上の大きな歯にかけるとキャパシティ−の限界パンタグラフの振り角度の設計上変速性能が落ちるって言うのがある、そのシステムは至って単純、トップギアとローギアの作る角度がロードで45度付近トップ32TのMTBで70度付近で当然これにリアメカあわせている。

(<故にですよ故に!)ロードスプロケ+MTBリアメカとかMTBスプロケ+ロードリアメカの場合トップギア乃至はローギア付近の変速が著しく落ちる事になるわけだ。


総評として、ロードはどうしてもTOP52T!ってヒトもいるし、しっかりトレーニングすればそれも結構使える領域なんだけど。今のギアじゃ重いなーってひとは是非コンパクトクランクのコンセプトご賞味アレ!ってことで