
DAY10/オヤジ飯LOVE!〜正しい路地裏〜

良い客は三年経っても、店を変えない。良い店は三年経っても、客を変えない
〜中国の諺〜
とある展示会の帰りに、新橋の裏のほうを走ると「やや、これは美味そうな
雰囲気がぷんぷんする路地ですぞ!」といわんばかりの裏路地が出現。
元来俺はこの手の嗅覚に非常に優れているらしく、あまりこの路地裏アンテナが
ピンピンに立っているときは、ペレストロイカ的天変地異がえいやっと起きない限りまあ…「外す」事はないらしい。
恐らくは昔すげー汚い食い物屋街だったんだろーなあと思われる
この裏通り、さらりとさり気無くリニューアルしているのが面白くも在り
寂しくも在りなのだが、これからサラリーマンの汗と喧騒で
いい具合に時間をかけてヤレていくのだろうと想像の触手を伸ばして
ニヘニヘする午後1時半、まあ時間も時間なのでサラリーマン君達も疎らだ。
手前に小奇麗な店があったので恐らくそのラインがOL諸君のハザードライン。
まあ、このゾーンには入ってこられぬであろう諸君、「いや我輩は構わず
入っていくのだがねムフフ」などとこれまた勝手な想像の触手を伸ばして目の前の牛飯屋に駆け込む。
このときはまだ暑かったので、店の中に向いた送風扇(いや、どう見ても工事用だからね扇風機じゃないのだよ)がブンブン存在を主張しており
これがまた頼もしいのだが、カウンターのティッシュ箱からはみ出した
ちり紙も存在を主張してしまうのが玉に瑕だ。
これこれ、主張はほどほどにナとばかりに2つのティッシュ箱に彼らを
押し込んでやっているうちにおばちゃんが牛飯を「どどん」と差し出す
お供の味噌汁と御新香もやや控えめに誇らしげだ。
吉牛のライトテイストとは違って新橋のそれは「どどん」とした重厚感である。
牛肉使ってまっせえダンナ的な佇まいを見せる牛飯をわっしわっしと
放り込むと遅い昼を求めてやってきたサラリーマンが5人ほど入ってきたので
450円を置いてさっさと外に出た、いいタイミングだった。
助かるのはドアが開けっぴろげだから、後ろのマイチャリを
監視しながら安らかに食を饗することができることである。
気も漫ろでは美味い飯にならぬのでこういうシチュエーションは
俺的なチャリダーには嬉しいFAST&EASYだ。
いや、オヤジ飯LOVE!
