DAY4/有るべき場所(?th.Nov)


ひょんとしたことで、以前良く走った秩父の丸山林道に足を踏み入れることになった。
何というか原点回帰なのだろうか…

早朝、西武線の特急に乗って輪行して秩父に出た…以前なら普通電車に乗って安く上げる所だが…今は特急である「あー…そんな立場になったのかあ…」なんて思いながら車中で朝飯を食べた。

晩秋、いや初冬でも合っているのだがこの時期の林道は「紅葉」&「落ち葉」である。道に厚く積もった落ち葉の上をソロソロと走ると「ああ…もう今年の林道ツーリングもそろそろ終わりなんだなあ」と思い、その上を走る気持ちよさの陰に忍び寄る確実な冬の存在に怯えるのだ。
思い起こせば今年も林道は3本しか走っていない、仕事とか結婚とか色々要因はあったがそんなことはあっちに差し置いて純粋に林道へ足を踏み入れるあのジワッと来る熱さをたったの「三回」しか感じることが出来なかったことを残念に思う。
それにしても悲しいのは、林道というモノが殆ど舗装路になってしまった事だ。丸山林道も登りは完全に舗装されてしまっていた。話には「登りの完全舗装化」を耳にしていたが、舗装化の恩恵であまりにも簡単に峠へアプローチ出来た事がなんか理不尽だった…そして時間の流れを感じた。

峠のピークを過ぎると尾根筋の道への分岐が見えて来る。尾根筋のグラベルは相変わらずキツい、都内の橋や坂がMAX限界の生活を送っているとグラベルで足場が悪い8%程度の登りが途方もなく感じられる。しかも今日は小雨がパラついている、「あー最初の林道ツーリングはこんなだったなあ…」なんて懐かしく思いながらえいやえいやとピークをやっつけていくと、少し開けた場所に出た…が小雨&濃霧で視界は15メートル位、諦めてバイクを眺めながら補給をすることにした。

…最近思えばマウンテンバイクを売るとブロックタイヤが必要ないという現実が目の前に「どーん」と有って、何となく「イイ」とか「ワルい」とかそういう感じじゃなくって不思議な感じがしていたのだが、土の噛んだブロックタイヤ・葉っぱの張り付いたフレーム・ディレーラーには小枝が挟まって「なんかイイ感じじゃないか、俺のバイクも…くふふ、やっぱ、マウンテンバイクはこうだゼ!」なんて一人山中でほくそ笑みながら、駅前のスーパーで買ったコロッケパンを頬張り、次のピークへの闘志を溜めつつ帰りの電車で缶ビール何本買おうかなあ…なんて考えるのであった