
DAY7/Bike&Nostalgia

路地裏で見つけた良い店は子供の時に見つけたの良いザリガニ釣りのスポットに等しいかもしれない
自転車+裏路地とか自転車+遠出って言うのはいつも素敵な出会いが待っているわけで、子供の頃からこのルーチンは変わらない。昔は出会うのが駄菓子屋だったり自動車解体工場だったりザリガニ釣りが出来そうな水溜りだった。それはそれはもうドキドキものだった、当然そこに行った仲間だけのトップシークレットだ。でも不思議とルートをすっぽり忘れる事が大体でもう一回行こうとするとひどく苦労する、あまつさえザリガニをそこで釣ろうとするとひどくヤブ蚊に刺されてカユイ思いをしたもんだ。適当に調味料を混ぜ合わせて作った野菜炒めがものすごく旨かったが再現するのは難しくて、再現できたと思ったらあんまり旨くないってのに似ている。
その日は思いもよらず仕事が早く終わった、会場が竹橋尚かつ自転車だった事もあって大学の時に裏路地を歩いて偶然見つけた天丼屋を探して駿河台に足を伸ばす事にした。
流石に偶然見つけたとはいえ、在学中はかなり其処に行っていたから場所は覚えてるはずだったのだが…兎に角思い出せない&見つからない。この地域の裏路地はかなり入り組んでるから探すのも一苦労なのだ。
結局の所相当彷徨う事になるんだが、やっぱり暫くうろつくと「ぽっこり」と店の看板が現れる。「ここは彷徨わないと入れない店なのかもしれんなあ…」なんて勝手な言い訳をしながら天丼大盛り550円也を頬張る。味も中身もボリュームも大学の時と全く同じだった。こういう「変わらなさ」ってのは大学の時に戻った感じがして嬉しい。
席は満席だった、その面々を見ても学生やサラリーマンに混じって俺みたいな輩が数人…ってことは「さてはオノレもノスタルジーに浸りに来たな!よく来た!ウヒヒ」なんて勝手に思うわけだ。今日も素敵な路地裏の出会いをありがとう!って店の中で叫ぶわけにも行かないので550円を払って静かに店を出た。ただ店の大将が代替わりしていたらしくそれだけが妙な感じがした。
